案件ファイル No.001 つばさ損保 次期基幹システム刷新(架空)
200億円の案件の、
五年間を追いかける。
提案書を出すところから、システムが動き出し、保守の契約が続くところまで。三人の登場人物と一緒に、一つの案件の一生を見届けます。各章に一つ「経営の問い」を置き、技術用語にはその場で補足をつけています。
- 受注額(3つの契約の合計)
- 約200億円
- 受注から本番稼働まで
- 約5年
- いちばん多いときの人数
- 約300名
- 見積もり時の粗利率
- 25%
この物語の登場人物
三人と一緒に、
案件の五年間を見届ける。
舞台は、架空のITコンサル会社「蒼樹(そうじゅ)コンサルティング」。従業員約3,000名、年間売上高約900億円の会社です。発注者は、架空の損害保険会社「つばさ損害保険」。
-
早瀬(はやせ)
営業本部長。案件を見つけてくる人
「これは取りにいく価値がある。問題は、どう取るかだ」
-
真壁(まかべ)
プロジェクトマネージャー。現場の総責任者
「数字を積むのは私です。楽観はしません」
-
小野寺(おのでら)
経理担当。この教材の案内役
「私は数字の側から、この案件を見ていきます」
発注者側のキーパーソン
宮下(みやした) つばさ損害保険の情報システム部長
案件の年表
いつ、何が起きて、
経営者は何を見るのか。
上の帯が案件の進み方、下がそれぞれの章です。第4〜6章は特定の時期ではなく、案件の期間中ずっと続く話です。
スマホでは年表を横にスクロールして見られます。
章の一覧
九つの章と、
その見どころ。
太字がその章で起きること、下の小さな行が経営者として考える「経営の問い」です。順番に読むのがおすすめです。
- 序章人を増やせば、売上は増える。でも、それだけ?読了
ITコンサル会社は何で稼いでいるのか | 問い:売上は、何を増やせば増えるのか
- 第1章分厚い封書が届いた。200億円の勝負が始まる読了
営業・提案・見積もり | 問い:この案件は取るべきか、利益は出るか
- 第2章同じ200億円でも、契約の形で責任がまるで違う読了
請負と準委任 | 問い:失敗したとき、誰がどこまで責任を負うのか
- 第3章「順調です」の報告を、どこまで信じていいのか読了
要件定義〜本番稼働 | 問い:今、予定どおり進んでいるか
- 第4章ピーク時300人。その人たちは、どこから来るのか読了
アサイン・外注・育成 | 問い:人が足りているか、遊んでいないか
- 第5章まだ完成していないのに、売上が立つ不思議読了
売上・原価・プロジェクト損益 | 問い:どの案件が儲かっていて、どれが危ないか
- 第6章「ついでにこれも」が積み重なり、粗利が溶けはじめる読了
追加要望・遅延・赤字案件 | 問い:赤字の芽をどう早く見つけるか
- 第7章作って終わりではない。保守という長い収入読了
運用・保守と次の案件 | 問い:安定した収益をどう積み上げるか
- 終章この一件は、決算書のどこに現れるのか読了
経営指標と決算資料 | 問い:会社として健全に成長しているか
この教材について
登場する会社・人物・案件はすべて架空です。金額や人数は、大型のシステム刷新案件の規模感をつかむための学習用の概算です。
会計処理や契約の説明は、日本の一般的な考え方をわかりやすくまとめたものです。実際の判断では、会計基準や契約書の原文を確認し、必要に応じて専門家に相談してください。
